当窯の海鼠釉は個性の強い色合いですので、お客様に「どんなものを盛ったら良いの?」とお尋ねいただくことがあります。お答えすることが多いのは、「旬のものがとても映えます」ということ・・・。 季節のくだもの、初夏ならたわわなさくらんぼ、秋なら熟した柿に、瑞々しい梨。旬のさかな、春なら薬味たっぷりの初ガツオのタタキに、秋の秋刀魚のおろし添え、冬の鱈ちり鍋のポン酢をたらした取り分け鉢にも似合います。つい最近では、海鼠釉の片口を見て、「これにわらびのおひたしを盛りたい・・・」とおっしゃった方がいらして、作り手としては嬉しくなるお言葉でした。 海鼠釉の強い色に負けない生命力を感じさせる季節の食材ですと、器も料理もお互いに引き立て合うよう。さて、今日の桜餅を盛ったしのぎ海鼠釉小皿。ピンクの色が反射して、ちょっと花に酔ったかのような風合いです。
by waheegama
| 2014-04-27 15:07
| 季節の味
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